芸術館日記

1125-1.jpg「メセナアワード」をご存知ですか?
社団法人企業メセナ協議会が、企業による優れた芸術文化支援(メセナ)活動を顕彰するものです。

松本市大手4の劇場、ピカデリーホールを運営する、株式会社信濃毎日新聞松本専売所(西堀恒司社長)が、今年のメセナ大賞部門「市民文化賞」に選ばれました。
全国規模による応募があり、企業のメセナ活動の多様さにびっくり。その中から選ばれたということは、かなりすごいことです。

廃業した「映画館ピカデリーホール」を1999年、同社が買い受け、大改造が行われました。そこに携わったのは、街の腕利き。
大工仕事が得意な人。電機に詳しい人。劇団の仲間たちも大掃除、壁や床の色塗り。
たくさんの人の手により、現在のピカデリーホールに生まれかわり、現在も使いやすいよう進化し続けています。

では、贈呈式の様子をご報告します。
南青山スパイラルホール(都内)は、華やかなお祝いの雰囲気に包まれていました。
「メセナ大賞部門」には104件(88団体)の応募があり、9団体が表彰されました。

「メセナ大賞」に輝いたのは株式会社三越。
1904年、日本初の百貨店における文化展を開催し、また、「三越劇場」を開設し、歌舞伎など長年にわたり公演を重ねてきたそうです。歴史の重みを感じます。

私が興味を持った1つとして、「メセナ大賞部門 アートスタイル経営賞」株式会社板室観光ホテル大黒屋の取り組みをご紹介します。
老舗旅館の経営に現代アートの発想を取り入れ、アーティストと共に空間全体を構想し、他の旅館にはない雰囲気作りを行っているとのこと。ぜひ行ってみたいと思いました。

その後、表彰式とトロフィーの贈呈が行われ、西堀氏は、いつもと変わらない落ち着いた様子で、でも、素敵な笑顔でいらっしゃいました。

(寺島)