芸術館日記

1208-1.jpg陰鬱な前奏曲が物語の悲劇的な結末を暗示しているかのように舞台の幕は上がる・・・。ヴェルディの名作オペラ『リゴレット』の上演を1週間前にして、作品の内容や見どころ、または時代背景などをDVDを見ながら楽しく予習する講座を開きました。

急な企画だったにもかかわらず40人ほどの参加者がありました。90分の講義なんて何年、いや何十年ぶり?と思ったのですが、学生の頃の眠気との戦いとは違って、時間が短く感じるほど楽しく充実したものでした。

まっさらな状態で観たり聞いたりする感動も大きいけれど、ことオペラに関しては、ちょっとストーリーを知っている、ちょっと歌を知っている、なんてことが作品を深く理解する手助けになって、感激もより大きいものになります。観る前に学ぶ、そして興味が湧けば観た後にまた学ぶ。市民芸術館では、ただ公演を上演するだけでなくて、こうした活動も含めた楽しみ方を提案していきたいと思っています。

ところで、この"まつもとオープンカレッジ"という企画は、芸術館だけではなく信州大学とのコラボレーションで実現したものです。本日の講師、船津恵美子先生はいつもは大学の教室で学生相手にオペラの講義をされています。キャンパスを飛び出したこうした企画も、どんどん一緒にやっていきたいと思います。

「まさちゃ、こないだのオペラの演出はどうだったい?」
「そうだいねぇ~、主人公の心情を描ききれてねぇじゃねぇだかや?」なんて、農作業しながら会話している。そんな風景が松本に見られるようになるかもしれませんね。

(伊藤)