芸術館日記

いよいよ、「ティンゲル・グリム」東京公演の幕が開きました。

ここは“にしすがも創造舎”。廃校となった中学校を再利用して、かつての教室が、現在は稽古場や衣装製作などの作業場、かつての体育館が、今回のように劇場として貸し出されています。1枚目の写真の右側の建物が体育館、左側が教室が入っている校舎ですね。

東京公演はこの体育館の中にテントを設営し、「ティンゲル・グリム」はその中で上演されています。2枚目の写真の左側にある白い布。この布の向こう側が客席と舞台になっているのです。ちなみに写真を撮った場所はロビーとして使用している部分です。

“シアターパーク”での連載「ティンゲル・グリムやそのまわりのこと」にもあるように、松本公演は小ホールでの公演なので、“劇場空間の違い”を楽しむのも、今回の公演の楽しみかもしれません。お時間のある方は東京公演にもぜひお越しください。

さて、気になる物語ですが、いまはまだちょっと秘密にしておきたい気もします。「グリム・グリム・グリム」と同様に、200編近くある“グリム童話”の中から数話を選んで、上演しています。その中には、「グリム・グリム・グリム」で上演したお話も2つ含まれています。

東京公演を観ていて思いましたが、「グリム・グリム・グリム」をご覧になった松本の方は、この2つのお話の原型になったお芝居を知っているんですよね。「“キーウィット”と鳴く鳥が出てくるあのお芝居が、こういう風に変化したんだぁ!」という楽しみ。これは松本の方だけが知っている楽しみですね。そういう面白さを味わえる機会はそう多くないですから、ぜひ観に来て欲しいですね~。これはひとりの芝居好きとしてのお誘いです。

もちろん、「グリム・グリム・グリム」の続編というわけではないですから、これを機に“グリム”の世界に浸りたい!という方もぜひ。音楽や歌も盛りだくさんですし、チラシにも描かれている宇野亜喜良さんの特徴ある絵が“人形”になって登場したり、衣装になっています。松本らしく、音楽も美術も演劇もが融合した、魅力的なお芝居ですよ~。

(松野)