芸術館日記

 串田和美芸術監督の演出で6月に上演された『桜姫~清玄阿闍梨改始於南米版(せいげんあじゃりあらためなおしなんべいばん)』が、22時30分~25時00分に放送されます!


 串田と中村勘三郎さんが“渋谷で歌舞伎を”“現代の歌舞伎”をモットーに新たに作り上げた「コクーン歌舞伎」。シアターコクーンの空間を最大限に生かし、アイデアに富んだ斬新な演出で、人気公演に育ちました。昨年は信州まつもと大歌舞伎として引越し公演を行いましたね。そのシリーズ10回目、コクーン開館20周年を記念して、新たに『桜姫』の“現代劇”を立ち上げたわけです。


 脚本は、演劇界若手のエース、阿佐ヶ谷スパイダース主宰の長塚圭史。出演は、中村勘三郎、大竹しのぶ、古田新太、秋山菜津子、笹野高史、白井晃ほかの豪華めんめんです。




 長塚は、鶴屋南北の名作「桜姫」をなんと、現代の南米と思しき土地に書き換えました。そして、時と場所の定まらぬ世界を彷徨いながら、運命の女・マリア(桜姫=大竹しのぶ)に導かれるように堕ちてゆく、二人の男、セルゲイ(清玄=白井晃)とゴンザレス(権助=中村勘三郎)の運命の変換を、人間の生と死を巡る寓話へと昇華していくという、スケールの大きな作品です。