改築事業のあらまし
 
  1 施設の概要    
   (1)  施設の性格
 新市民会館は、高度で多様な芸術文化(舞台芸術)の要望に十分応えられる施設機能を充実させるとともに、本市の持つ自然や地理的な優位性を生かして、大会や各種集会が開催できるなどの多面性を備え、地域に溶け込み、芸術文化の育成・振興及び地域の活性化を推進する活動拠点として、市民により親しまれる象徴的な施設とします。
    → 改築検討懇話会報告書 
→ 基本構想
→ 改築基本計画
 
       
  (2)

 改築の概要(面積等は実施設計による)
ア 建設場所  松本市深志3丁目1190番地1外(現地改築)
イ 敷地面積   8,995.76u
ウ 構   造  鉄骨鉄筋コンクリート(一部鉄骨及び鉄筋コンクリート)造
          地上7階地下2階建
エ 建築面積   7,080.02u
オ 延床面積  17,673.70u
カ 総事業費   145億円程度

     
(3)

 施設の特徴
ア 施設内外がひとつに融け合った、憩いと安らぎのある交流の場です。
イ 裏側のない、開放的で親しみやすい空間の建物です。
ウ 東南隅のケヤキをはじめ、周辺の樹木を保存した配置です。
エ 水辺環境として、建物周辺に水路を整備します。
オ 周囲に圧迫感のないやさしい曲線のデザインフォルムです。
カ 深志神社の尊厳を損なわないよう、建物の上部をセットバックします。
キ 耐震性に優れ、災害時には市民の避難場所として活用が可能です。

   
  (4)  実施設計の概要
 エスキースコンペの結果選定された伊東豊雄建築設計事務所の構想提案書等に、地元や利用団体、福祉関係施設などからいただいた約180項目にのぼる意見・要望をできるだけ設計に反映させ、平成13年4月に市議会で了承された基本設計に基づいて、平成13年10月までに新市民会館の実施設計ができました。
     → 実施設計概要 (PDFファイル 73KB)
※PDFファイルをご覧になるときはアクロバットリーダー(アドビ社)が
必要 です。お持ちでない方はこちらからダウンロードしてください。
 → 実施設計平面図
 
○ 基本設計からの主な変更点
 地下水等の環境への配慮から、地下部分をできるだけ圧縮しました。

 バリアフリーへのいっそうの配慮から、エレベーターの再配置による動線の工夫、メインエントランスへの音声案内装置の設置、大小ホールへの補聴システムの導入を図りました。
 トイレの数を増やしました。
 シミュレーションを重ね、舞台の展開や鑑賞環境の改善を図りました。
 ドリンクコーナーなど、サービス部門の拡大を図りました。
 
   
施設区分
規 模 等
内      容
   

大ホール
1,800席

○演劇・オペラ・コンサート等に対応
○最大視距離は30mの馬蹄形ホール
○田の字型の広い舞台
○障害者のための車いす席
○聴覚障害者のための補聴システム
○同時通訳のためのヒアリングシステム

   
中ホール
800席〜
1,400席
○舞台芸術の多様なプランに対応する高水準の設備機能
○天井の昇降によりホールの規模を調整
   
実験劇場
400席
○舞台に可動客席を設け、舞台上で完結する劇場空間
○演劇・各種催し物が可能な創造的空間
   
小ホール
240席
○客席と舞台との境界線のないオープン形式
○演劇等の市民の文化活動発表に重点をおいた、簡便で使いやすい劇場型ホール
○小ホール専用の楽屋・スタッフ室等も設置
   

エントランスロビー
ホワイエ

約3,000u
○メインエントランスには、視覚障害者等の音声ガイドシステム
○エントランスホールはゆとりのある空間
○開放されたロビー、ホワイエは、市民の自由な表現、創作活動の発表の場
リハーサル室
2室
○日常の練習や発表、会議等の場にも活用
スタジオ等
3室
○音声・ステージ用衣装・小道具制作等の創造の場
レストラン
約60人収容
○軽食・喫茶の設備を持つ自由な交流の場
屋上庭園
約1,100u
○市民が自由に憩える庭園風ひろば
○地球温暖化を和らげ、練習や出演の合間に癒される空間
   
地域防災拠点
約200u
○災害が発生した場合の対策本部、防災基地無線局
○施設そのものが災害時の市民避難拠点
   
  2 施設へのアクセス
  (1)  松本駅から800mと近いことや中心市街地の活性化を図るため、主たるアクセスは公共交通機関の利用とし、大規模な催し等の場合、シャトルバスやパークアンドバスライド方式の導入を検討します。
     
 
(2) 駐車スペースは、施設に隣接した駐車場など3カ所で合計約355〜405台分を確保予定です。併せて、駐車場案内システムの導入による、中心市街地内の駐車場利用も考慮します。
   
  3 管理運営計画
  (1)  利用者側にたった開かれた施設をめざします。
     
  (2)  現在の市民会館は、貸館事業だけを行っていますが、新市民会館は、貸館事業に加えて自主事業、文化支援事業も行うことにしています。
     
  (3)  具体的な運営体制や運営計画などについては、改築スケジュールと並行しながら引き続き検討を進めます。
     
  4 財政見通し
   松本市では、平成12年8月に「中期財政計画(平成13〜17年度)」を策定し、公表しましたが、最近の先行き不透明な経済状況が続く中、今回財政見通しの見直しを行い、新たな「中期財政計画(平成14〜18年度)」を策定しました。その要旨は次のとおりです。

 
   
(1)  今後、計画どおり市民会館の改築事業を進めても、福祉、環境、教育等をはじめとした市民生活への関連予算に影響を与えることなく健全財政を堅持し、諸施策を推進することができる見通しとなっています。
     
  (2)  財政の健全度を表す各種指標(経常収支比率、起債制限比率、市債残高)からみても、健全財政の範囲内で対応できる見通しとなっています。
     

(3)

 また、今後、下水道や新焼却プラントの市債残高が年々大幅に減少するため、全会計の市債残高は、11年度末の約1,830億円をピークに18年度は約1,571億円と約259億円減少の見込となっています。
  財政見通しについて
中期的な財政見通しの試算
普通建設事業の状況
 (資料は平成13年度現在のものです)
 
 
  5 改築スケジュール
   
年度
平成12年度
平成13年度
平成14〜15年度
平成16年度
 
 
内容
基本・実施設計
樹木移植準備
実施設計
解体樹木移植
建設工事
建設工事 外構工事
舞台設備習熟
開館予定
 

○市民会館の休館は、平成13年8月から16年9月頃までを予定しています。
   
  6 樹木等の扱いについて
  敷地内の樹木等の扱いは、次のとおり進めてまいります。
   
 
区 分
内    容
対応方法
 
  保 存 ○敷地南側のけやき、とち等 1 現状のまま保存
2 剪定により整形し保存
3 保存範囲は、基本設計段階で調整
 
  美術館へ移植 ○建物南側のしんぱく等高木 1 試掘により移植可能なものだけ年度内に根回し
2 平成13年秋現施設解体後、美術館へ移植
 
  植え戻し ○上記以外の樹木 1 本年度内に試掘等調査実施
2 調査結果に基づく移植可能な樹木等の取扱い
 @ 根回しの必要な樹木は、本年度中に根回しを行い、新年度に仮植地に移植
 A その他の樹木は、直接新年度に仮植地に移植
3 16年度に外構工事に併せ植え戻し(ライラック等は屋上庭園に移植)
 
  ○試掘調査の結果、建物南東部にあるコナラ及びミズナラについては、片根であることや幹内が腐朽空洞化しているため、移植しても活着が困難との報告がなされています。
 
  7 市民会館改築中の他施設使用料に対する補助について
   市民会館改築中の約3年間、舞台芸術活動の場を確保するため、市を拠点とする芸術文化団体等が現在と同額程度の負担で県松本文化会館ホール等を利用できるよう、他施設の使用料に対する補助制度を設けます。
   → 松本市市民会館閉館期間中の他施設使用に係る使用料補助制度について