高齢者のねばり
今朝のラジオがゴールドシアターの旗揚げ公演が彩の国さいたま芸術劇場で開幕すると報じていた。ゴールドシアターは、演出家・蜷川幸雄氏が主宰する55歳以上のシニア劇団である。これまでに数回の試演会を経て、今日の初日を迎えたのである。多くの名舞台をつくり続けてきた蜷川氏の仕事だから、今回もきっと話題作になるだろう。最高齢81歳の、ほとんど舞台経験のない高齢者たちが、他では得られない重要な体験をされることだろう。また、若者たちとは一味違うユニークな舞台を観せてくれるに違いない。比べるのもおこがましいが、わが『うたかた』も初日まで残すをわずか三週間。みな厳しいスケジュールをやりくりして稽古してきたが、まだ手つかずの場面もあって、さてどうしたらいいんだろう。
半年前になるだろうか、蜷川氏が紙上インタビューで話していたことが思い出される。45名のメンバーがほとんど脱落することなく、猛稽古に耐えている。若者相手だと、とてもこうはいかない。ちょっと厳しくすると、いとも簡単に止めてしまう。高齢者の根性というか、そのねばり強さには感心させられる、という内容だった。
『うたかた』のメンバーに対してもまったく同じ感動を覚える。片道2時間をかけて長野市の郊外から息せき切って駆け込んでくる70歳の主婦。木曽の奥地の仕事場から作業着のまま飛び込んでくる五人家族の大黒柱。持病が急変して一週間の入院を余儀なくされた65歳の男性。あげれば15名全員がぎりぎりの状態でここまでやってきた。
何としても、その労苦に報いなければならない。お客さまの評価もさることながら、自分たちがやってよかったと思えるような結果を出したいものだ。それには、追い込みに入って、より一段と厳しい稽古を乗り越えなければならない。
『うたかた』のメンバーに対してもまったく同じ感動を覚える。片道2時間をかけて長野市の郊外から息せき切って駆け込んでくる70歳の主婦。木曽の奥地の仕事場から作業着のまま飛び込んでくる五人家族の大黒柱。持病が急変して一週間の入院を余儀なくされた65歳の男性。あげれば15名全員がぎりぎりの状態でここまでやってきた。
何としても、その労苦に報いなければならない。お客さまの評価もさることながら、自分たちがやってよかったと思えるような結果を出したいものだ。それには、追い込みに入って、より一段と厳しい稽古を乗り越えなければならない。


