更新日 2007/07/11

ぼくのそばにあるもの

あの頃の上司に感謝

今、私はそば打ちをして稽古に参加する日々を送っています。稽古に遅れないように時間内に仕事を終えなくてはなりません。任されている仕事はそば以外にもあるので、とにかくノンストップで仕事をしなければ間に合わないのです。

そばは、粉に水を入れたら、もう他の仕事はできません。打ち終わるまではその場所を離れられません。時間とともに生地が乾燥してしまうからです。なので、いかに早く正確に打てるかがポイントになってくるのです。それ以前に美味しくなくてはいけませんが…。

いつものクオリティを維持してそばを打てるようになれたのは、追い回しの下っ端の頃にお世話になった上司がいてくださったからだと、つくづく思うようになりました。

その頃の私は、よくある板前の世界に身を置いていたので、厳しい毎日でした。前日よりもそばを打ち終わる時間が何分か遅れると、それもうたっぷりと叱られ、その日は一言も口を聞いてもらえないこともたくさんありました。

「辞めたい。嫌だ」といつも思っていましたが、あの時、そばについてをちゃんと叩き込まれたからこそ、今のライフスタイルが送れていると思います。

あの頃お世話になった上司、そして私のわがままを聞いてくださり、理解してくださっている今のお店の方々への感謝の気持ちを忘れずに取り組んで行きたいと思います。

なんだか子供っぽい文章になってしまいましたが、これが今の私の気持ちです。

プロフィール
内藤栄一(ないとう・えいいち)
1983年生まれ。23歳。松本市に生まれ育つ。まつもと市民芸術館『水の話』に参加、演劇の世界に魅了される。以降、ワークショップ「シアターキャンプ」や『田舎奇談』などに参加。松本にいながらにして本物の刺激を味わえている、幸せ者な夢見る若そば打ち職人。

バックナンバー
  1. あの頃の上司に感謝2007/07/11
  2. 沼エビに教えられたこと2007/07/18
  3. 涙のブロッコリー2007/07/25
  4. 私のお父さん2007/08/01

連載記事一覧

最終更新日 2007/11/10
最終更新日 2007/11/14
最終更新日 2007/11/15
最終更新日 2007/11/12

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