蒼穹

先日、本棚を整理していたときの事。梶井基次郎の『檸檬』という文庫を久しぶりに手にした。確かこの本を読んだのは、2000年の春以来??懐かしい。中でも、この文庫の中のエッセイ、「蒼穹」というタイトルの話が。「蒼穹」-青空、大空、果てしないもの。私にとって蒼穹とは、ゆったりと時間が流れる空間…そう教えてくれたのは私の大切な友人、EIKOちゃん。
2000年の春、私はEIKOちゃんに誘われ初めて公共の場でのイベントでメイクを任された。場所は今は無き神奈川県厚木のおしゃれなレストラン。
当時音大生だったEIKOちゃんは学校以外での場所で、コンサートイベントを企画、演出した。当初、「このコンサート、テーマは蒼穹だから。」と言われたときには、意味がよく分からなかった。「とにかく梶井基次郎の蒼穹を読んでみてね」、と。
それまで、私は空の写真を撮る、という趣味があったにもかかわらず、蒼穹という言葉を知らなかった。青空を見上げるとすーっと晴れ晴れする。色んな表情をもつ空はいつ見ても飽きる事がない。変化ある空が面白くて、いろんな場所で見る空を集めたくて、よく写真に残していた。私の空コレクションは、自分で撮る意外にも、旅行に行った友人からの空の写真のおみやげも多々含まれる。本の中の蒼穹には、「空の中には虚無、恐怖と情熱を覚えた」という感覚を残している。
「いつの時代にも恐怖とこれから形成されてゆく未来への情熱は離れる事のできないもの。慌ただしい生活の中でもゆったりと時間が流れる空間があって、空を見上げたくなるような自分がいる。蒼穹と呼べる青空が今日も大きく広がっている。」-蒼穹、という名のコンサートのコンセプト。当時すごく共感した自分を思い出した。高校が同じだったのにも関わらず面識のなかった彼女と知り合って、親しくなったきっかけだった。
ピアノとフルートの演奏だった。音大生の学生が作曲した曲を演奏。その曲を聴いたときには孵化する鳥を思わせる、殻から生まれてくる希望を思わされた。流れるようなリズムは今でも頭の中を過らせる。その時のメイク。私は顔を粉をかけたかのような白さにして、水色のアイシャドウを使った。そして目の両サイドにはキラキラ輝くストーンをつけて。羽根を重ねてつくられた手作りの衣装にあわせた、どこか不思議なイメージだった。
アートと美容、それはなくてもいいものなのかもしれない。でも、それによって感情が生まれる。ゆとりが生まれる。気持ちが変わる。それは内面からのキレイ。
東京で生活していたとき、私は時間さえあればEIKOちゃんと語り合った。とりとめのない事から、これからの事、恋愛観、何から何まで何でも語り合った気がする。私が松本に帰って来て早4年。彼女は昨年、花嫁になり、花嫁メイクをさせてもらいました。今は一児のママ。バリバリ仕事をこなしていた彼女はすっかり素敵なママになったのを今年になっての久々の再会で確認した。いつも何かを感じたときには分かち合って、その事について語り合っていた事を思い出した。今年届いたはがきには、「幸せは誰かにもらうものではなくて自分で創るもの、そして感じるものだと思うのです。」と綴られていた。キレイとはこういうことなんだ。
今日はちょうど蒼穹という名の青空が広がっている。最近空を撮ってないなあ。そうだ!写真撮ろう!!
当時音大生だったEIKOちゃんは学校以外での場所で、コンサートイベントを企画、演出した。当初、「このコンサート、テーマは蒼穹だから。」と言われたときには、意味がよく分からなかった。「とにかく梶井基次郎の蒼穹を読んでみてね」、と。
それまで、私は空の写真を撮る、という趣味があったにもかかわらず、蒼穹という言葉を知らなかった。青空を見上げるとすーっと晴れ晴れする。色んな表情をもつ空はいつ見ても飽きる事がない。変化ある空が面白くて、いろんな場所で見る空を集めたくて、よく写真に残していた。私の空コレクションは、自分で撮る意外にも、旅行に行った友人からの空の写真のおみやげも多々含まれる。本の中の蒼穹には、「空の中には虚無、恐怖と情熱を覚えた」という感覚を残している。
「いつの時代にも恐怖とこれから形成されてゆく未来への情熱は離れる事のできないもの。慌ただしい生活の中でもゆったりと時間が流れる空間があって、空を見上げたくなるような自分がいる。蒼穹と呼べる青空が今日も大きく広がっている。」-蒼穹、という名のコンサートのコンセプト。当時すごく共感した自分を思い出した。高校が同じだったのにも関わらず面識のなかった彼女と知り合って、親しくなったきっかけだった。
ピアノとフルートの演奏だった。音大生の学生が作曲した曲を演奏。その曲を聴いたときには孵化する鳥を思わせる、殻から生まれてくる希望を思わされた。流れるようなリズムは今でも頭の中を過らせる。その時のメイク。私は顔を粉をかけたかのような白さにして、水色のアイシャドウを使った。そして目の両サイドにはキラキラ輝くストーンをつけて。羽根を重ねてつくられた手作りの衣装にあわせた、どこか不思議なイメージだった。
アートと美容、それはなくてもいいものなのかもしれない。でも、それによって感情が生まれる。ゆとりが生まれる。気持ちが変わる。それは内面からのキレイ。
東京で生活していたとき、私は時間さえあればEIKOちゃんと語り合った。とりとめのない事から、これからの事、恋愛観、何から何まで何でも語り合った気がする。私が松本に帰って来て早4年。彼女は昨年、花嫁になり、花嫁メイクをさせてもらいました。今は一児のママ。バリバリ仕事をこなしていた彼女はすっかり素敵なママになったのを今年になっての久々の再会で確認した。いつも何かを感じたときには分かち合って、その事について語り合っていた事を思い出した。今年届いたはがきには、「幸せは誰かにもらうものではなくて自分で創るもの、そして感じるものだと思うのです。」と綴られていた。キレイとはこういうことなんだ。
今日はちょうど蒼穹という名の青空が広がっている。最近空を撮ってないなあ。そうだ!写真撮ろう!!


