更新日 2007/08/30

えげれすでも日本人

日本味

日本人でよかったなぁ。心底そう思う瞬間、おいしいご飯を食べるとき。お出汁が効いていたならば、なお更ハッピー。

こちらへ来てから寮生活の私。夕食や週末はお友達と料理を持ち寄り、小さなパーティー。亜細亜を中心に、いろいろな料理がテーブルに並びます。中国、韓国、台湾、タイ、イラン、ベトナム、そして日本。特別な物ではないけれど、それぞれの家庭料理。贅沢ですね。おかげさまで、ハッピーハッピー。日本人むけにアレンジされた日本にあるそれらのレストランよりも、本場の味が楽しめる。ほらね、やっぱりハッピーハッピー。

みんなが作ってくれる料理は美味揃い。独特の香辛料、酸辛味、甘辛味。日本のそれらとはまた違う。見た目も味も、存在感、アピール度満点です。

そんなお友達に人気の日本食。日本人もみんな大好き、カレー。初めて言われたときは、正直少々驚きました。なぜなら、肉じゃがやお味噌汁、お魚のお煮付けが個人的日本食のイメージだったから。そのほかの人気は、ソースたっぷりお好み焼き、またまたソースしっかりの焼きそば。どうやら、しっかり濃い味、が彼らの味覚を満足させるようです。あっさり感とお出汁が勝負、といった料理を作った時には、「オー!今日はテイストレスだね!」と笑顔でお塩やソースをかけ始めます。お出汁の風味よ、さようなら。

味の楽しみ方は国々で違うのかもしれません。日本でご飯を食べるときの「お出汁が効いているね」だとか「ほんわか香って美味しいね」という会話、それが楽しみの一つ。ほかにも、歯触りや口当たり、濃淡食事全体のバランス。これが意外にも、日本独特で贅沢な楽しみ方だということを発見。テイストレスと言われても、その細やかでやさしい味に鼻高々。それを感じる鼻と舌に、密かに得意顔。ジャパニーズは繊細だもんね!なんて。食事は一番身近に感じることの出来る文化。シンプルそうで一手間かけて、単純そうで深みがある。そんなジャパニーズ、間違いなく自信持つべし。

プロフィール
永田景子(ながた・けいこ)
福岡県生まれ。コトバへの漠然とした興味から、日本大学芸術学部演劇学科演出コースへ進学。卒業後、2年間の同学科研究室勤務を経て英国へ。多国籍の中、日本人を感じる日々。今年9月よりUniversity of East Anglia にてMA in Literary Translationへ進学予定。

バックナンバー
  1. やせがまん2007/08/09
  2. 踊るパブ2007/08/16
  3. 寛ぎタイム2007/08/23
  4. 日本味2007/08/30
  5. KARAOKE Night2007/09/06
  6. 夜中のハイタッチ2007/09/13
  7. 新生活と大家さん2007/09/20
  8. 刺激的なおじいちゃま2007/09/27

連載記事一覧

最終更新日 2007/11/10
最終更新日 2007/11/14
最終更新日 2007/11/15
最終更新日 2007/11/12

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