街がまるごと劇場だったら

街がまるごと劇場だったらどんなに素敵でしょう。デートやそぞろ歩き、ショッピングなんかで街を歩く日常の中に、お芝居や路上ライブが不自然なく混じりあっている街の風景…。ヨーロッパではよく見かける光景ですが、日本でもナワテ通りには、まだそんな気分が残っていると思います。
「縄手」とは、縄を引っ張ったような真っ直ぐな道のことです。もともと、女鳥羽川と松本城の惣掘に挟まれた、一直線の土手道がナワテ通りでした。
ここは武家町と町民町との境。川はあの世とこの世との境。歴史学者の故網野善彦さんによると、こういう境から市が立ち、芸能が起こったということです。さらに言うと、市そのものが芸能なのだそうです。
かつてナワテ通りは、一枚の戸板に一枚のテントを張った小店が連なる通りでした。
「はったはった、さあはった。はって悪いは親父の頭。はらなきゃ喰えない提灯屋」などの口上で人を寄せる店があれば、紺絣に木綿の袴、手にバイオリンを持ったボッサリ髪の艶歌師が得々と『船頭小唄』なんかを歌っていました。小店では、まったく使い物にならないものから、まるで使い物にならないものまで、何でも売り物にして、それがまた飛ぶように売れたそうです。服地屋の布地を測る手さばきに惚れ惚れして家に帰ったら、まるで長さが足りない…。これって確かに芸能ですよね。夢がある。いや、ないか。
先日、芸術館に公演で訪れた田中泯さんにお伺いしたら、むかしナワテ通りの女鳥羽川で踊ったことがあると仰っていました。そんな気にさせる通りなんですね。
「街がまるごと劇場だったら」
やっぱり、面白いですよね。
いつかナワテ通りで、『グリム・グリム・グリム』を観たい!
ここは武家町と町民町との境。川はあの世とこの世との境。歴史学者の故網野善彦さんによると、こういう境から市が立ち、芸能が起こったということです。さらに言うと、市そのものが芸能なのだそうです。
かつてナワテ通りは、一枚の戸板に一枚のテントを張った小店が連なる通りでした。
「はったはった、さあはった。はって悪いは親父の頭。はらなきゃ喰えない提灯屋」などの口上で人を寄せる店があれば、紺絣に木綿の袴、手にバイオリンを持ったボッサリ髪の艶歌師が得々と『船頭小唄』なんかを歌っていました。小店では、まったく使い物にならないものから、まるで使い物にならないものまで、何でも売り物にして、それがまた飛ぶように売れたそうです。服地屋の布地を測る手さばきに惚れ惚れして家に帰ったら、まるで長さが足りない…。これって確かに芸能ですよね。夢がある。いや、ないか。
先日、芸術館に公演で訪れた田中泯さんにお伺いしたら、むかしナワテ通りの女鳥羽川で踊ったことがあると仰っていました。そんな気にさせる通りなんですね。
「街がまるごと劇場だったら」
やっぱり、面白いですよね。
いつかナワテ通りで、『グリム・グリム・グリム』を観たい!


