どこでも・・・
毎日いろんな場所に行って、いろんな人に会えればなぁと選んだこの職業。休日はどうもインドア派の私ですが、知らない場所・知らない事柄・知らない人に出会うことが一種活力の源であることは疑いようがありません。いくら疲れがピークに達していようとも、ず~んとがっくり落ち込んでいようとも、取材先から帰れば「いや~、今日いいおじいちゃんがいてさぁ~」などとウハウハしていることもたびたびです。
最近、取材に行って毎回チカラをいただくのは、ここにも数人いらっしゃる「市民オペラ」のみなさん。以前から練習におじゃまして様子を取材させて頂いてるんですが、とにかくすごい。パワフル、明るい、あきらめない、努力する。そして何よりすべてに前向き。猛暑の中、体育館での何時間にも及ぶダンス練習にへこたれず(“いい”お歳の方も少なからずいらっしゃいます)、休憩時間にも自主練しながら笑顔が見えてる。そんなみなさんを見ていると、ニュース原稿ひとつで眉根を寄せている自分が本当にちっぽけでだめだなぁと思います。でもそれは決して落ち込んでいるわけではなくて、カメラをまわしながら、会社でテープを見ながら、みなさんの姿を見て感じて、勝手にどんどんと背中を押してもらっている感覚です。
オペラにかけるみなさんの夢。ほんとに夢の力ってすごいなぁ。
我々取材者というのはあくまで第三者ですが、私はきっと取材をさせて頂くみなさんを通して、自分の知らない世界を見せて頂いているんだと思います。
さらに、この職業のお得なところは、“点”で知らない場所にたどり着けること。知り合いの知り合いなど“線”をたどらなくても、「こんな人がいる」「こんな場所がある」「こんな事がある」という情報だけで、ポーンとそこへ行くことができるんです。しかも怪しまれない…。初対面で人生を尋ねても、知らないイベントを体験していてもおかしくない。こういう仕事はそうそう無いような気がします。
そういった意味で、私はきっと「どこでもドア」を手にしています。
あっちへふらり、こちらでおしゃべり、あそこに行きたい、この人に会いたい。物・事・人への興味は次々とわいてきて、決して尽きません。これからも、失礼の無いようにこの幸せなドアを使わせて頂きながら、自分の世界を広げてゆければなぁと思っています。
そんな「どこでもドア」を私にくれる、たくさんのみなさんにいつも感謝しています。
さて、しばらく寒い日が続きました。雨の日にあがたの森付近で取材しました。写真(映像から取りました)はヒマラヤ杉の水滴があんまりきれいで撮ったもの。その場では樹氷のように見えたのですが、わかりにくいかも…。
そしてあがたの森にも秋の気配。公園の整備をしていた方々にうかがったら「紅葉の初めでしょう」とのこと。
静かな霧雨に濡れながら、バンカラ学生たちもこんな景色を見て秋の訪れを感じていたのかしらなどと想いを馳せました。


