更新日 2007/10/10

カメラ担いでフィールドワーク

ミス松本コンテスト


今年も「ミス松本コンテスト」の司会をやらせて頂きました。

コンテストでいつも感じるのは、出場者のみなさんの意欲の高さと、えいっと一歩踏み出す素晴らしさ。もちろんいろいろな方がいらっしゃると思いますが、大抵の人にとって、ミスコンに出場するというのはかなり勇気のいることだと思います。不安も恥ずかしさも自信のなさも感じる中で、その気持ちを乗り越えて人前に立ち、自分をさらけ出すことができる。

手や声を震わせながら、精一杯話しているみなさんの姿を横で見ていると、自分の枠を越えてゆこうと努力している輝きのようなものを感じて、思わず我が身を省みてしまいます。

年齢を重ねるごとに、細く、何かに固執して、自分の今の中身以外のものを受け入れないような人間ではなく、今の自分には受け入れにくいことも、なんとか、えいっと踏み出せるような人間になれたらと思います。

人生や日常に置き換えても、こういったミスコンと同じようなチャンスは結構あるはずなんですが…“踏み出す勇気”自分には欠けてるなぁ…。

そしてもうひとつ。

コンテストではその日・その時・初対面で審査を受けるわけですが、自分の仕事も似たようなところがあります。

出会いは多くて楽しいものの、実は大部分が“一期一会”。そのたった1回の貴重な時間で、自分の接し方が相手を不快にさせてしまったり…。テレビカメラを向けられただけで嫌な思いをされる方ももちろんいらっしゃいます。そんな時、一期一会だとすると「そんなつもりじゃなかった」「そんな人間じゃない」なんて示せる機会がありません。

一部の報道取材を別にすれば、協力してくださる方が嫌な思いをされないよう、さらには好印象・好評価の審査結果をもらえればいいななどと考えて努めています。でも、すべての方すべての時はかなうべくもありません。難しさを感じて落ち込むこともたびたび。

逆に、出会いがその時だけであっても、初対面の人と少しでも心を通わせることができたら、それだけで気持ちが浮き立ちます。それは日常のたった数分の些細なできごとですが、やっぱり幸せだなぁと感じることができる瞬間です。

そういった時間をこれから増やせるよう、自分を磨いてゆかなければと改めて決意した一日でした。

さて、顔はある俳優さんに似ていると言われる私ですが、声が低めのせいか何やら控えめで大人しい印象を持ってくださる方もいらっしゃるようです。しかし、控えめで大人しい私ではきっとこの仕事を楽しめないことでしょう

“一期一会”のはずで出会った人でも、実は、次に会える機会を虎視眈々と狙っていたりすることが…。もしも2度目にみなさんの目の前に現われたら、偶然ではなくそんな意図が働いた結果かもしれません。できれば、(怖がらず)その時を一緒に楽しんで頂ければ幸いです。

プロフィール
吉田幸恵(よしだ・さちえ)
東京都出身。信州大学人文科学研究科卒業。高校時代は山岳部で長野県に親しむ。大学進学を機に松本市民に。在学中は奄美徳之島の方言研究など。卒業後テレビ松本入社。編成部報道制作課。現在、カメラと三脚を担ぎマイクを握り、原稿書きや編集作業、日々のニュースや番組制作に取り組む毎日。

バックナンバー
  1. どこでも・・・2007/10/03
  2. ミス松本コンテスト2007/10/10
  3. チェアーハント2007/10/17
  4. フィールドのその後2007/10/24
  5. 窓からのぞく世界2007/10/31

連載記事一覧

最終更新日 2007/11/10
最終更新日 2007/11/14
最終更新日 2007/11/15
最終更新日 2007/11/12

過去の連載記事

月別アーカイブ