更新日 2007/11/27

まつもとの皆様、お久しぶりです!

ついに!

ついについに、「失踪者」東京公演の初日が明後日に迫ってきました。「もう来たか」と焦ったり「やっときたか」と思ったり、感覚がよくわからないまま、怒濤の舞台稽古をここ数日行っています。(松本公演にはないのですが)東京公演で組んでいるセットには奈落(舞台面の下に人が潜れる空間があって、そこから舞台に出たり引っ込んだりします)があるので、ここ数日「奈落暮らし」です。

というのは、楽屋にいちいち戻って着替えていては出番に間に合わないということで、奈落の薄暗い空間に出演者20人分の簡易楽屋があるのです。ただ一つ問題なのは、天井の高さが約160cm弱であること。身長170cm強の私は、アウストラロピテクス並みに前屈みに過ごしていますが、しょっちゅう新人類になろうとして頭をぶつけています。頭を打つと、一回につき脳細胞ってどのくらい死んでしまうんでしたっけ?あ、知ると凹みそうですね。。。そろそろ学習したいと思います。

そうそう、作品の中身のことを書かなくちゃ。今日の夜、初めて「失踪者」を劇場で通してみました。本物のセットや衣裳、照明のおかげもあって、それぞれのシーンが成立してくる手応えのようなものを感じました。私は、とある豪邸のお嬢様を演じているのですが、「自分の家にいる」感覚をいつもより強く意識できたり。衣裳(オートクチュールですごくゴージャスなんです)から、自信をもらったり。

「失踪者」の主人公カールは、両親の手によって新大陸アメリカに追いやられます。そこで出会う人に身分や立場を保証され、生活の場を与えられるのですが、ちょっとした誤解や言葉の齟齬から、それらは次々に奪われてしまいます。正義を貫くことを信条としてきたカールは正義とは尺度の違う「ルール」に歯向かい、結局は「ルール」に屈してしまう。切ないです。でも虚勢を張って踏ん張っているカールが実は隙だらけで同時に可笑しかったり。。。
 
今回の構成ではカールを、性別も見た目も全く違う5人の俳優が演じています。カールの孤独と不安を、リレーのバトンのようにつないでいく様はなかなか見応えがあるんじゃないかと思います。カールがどこでチェンジするかも見所です。

まつもと市民芸術館での公演も3週間後に近づいてきました。是非是非足をお運び下さいね。それでは今日はこの辺で!初日に向けて、よく眠らなくっちゃ!

写真:「失踪者」舞台稽古より

プロフィール
太田緑ロランス(おおた・みどり・ろらんす)
早稲田大学在学中よりモデルおよび演劇活動開始。映像、舞台、雑誌などさまざまなジャンルで活動中。主な出演作品は、舞台に岩松了3本連続公演「センター街」(演出/倉持裕)、ペンギンプルペイルパイルス#8「246番地の雰囲気」(作・演出/倉持裕)、新国立劇場「ピルグリム」(作・演出/鴻上尚史)、「城」(構成・演出/松本修)、映画にPFF観客賞作品「偶然の続き」(遠藤尚太郎監督)ヒロイン、「夜のピクニック」(長澤雅彦監督)など。

バックナンバー
  1. 『失踪者』、初荒通し!2007/11/02
  2. あわあわ2007/11/09
  3. ついに!2007/11/27

連載記事一覧

最終更新日 2007/11/10
最終更新日 2007/11/25
最終更新日 2007/11/15
最終更新日 2007/11/26

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