「ティンゲル・グリム」やそのまわりのこと-串田和美インタビュー-

まつもと市民芸術館では、10月19日から『ティンゲル・グリム~眠れぬ森のおどけ奇譚~』を上演します。すでにホームページを通じてみなさんにお伝えしていますが、昨年から始まったアウトリーチ公演『グリム・グリム・グリム』の発展形とも言える本作。稽古開始を2週間後に控えた8月中旬。ワークショップ「シアターキャンプ」の合間を縫って、演出を務める串田和美にインタビューをしました。「ティンゲル・グリム」のことや芸術監督を務めるまつもと市民芸術館のことなど、いくつかのことを語ってもらいました。
更新日 2007/09/21

既成概念を壊す

―― 今回の『ティンゲル・グリム』は、宇野亜喜良さん、クラリネット奏者の大熊ワタルさん、高泉淳子さんと、本当にさまざまな方々がいらっしゃいますね。

串田 うん。みんな本当に面白いよ。いろいろな感性が集まると、ひとつのことも多面的に見えてくる。

僕は、創るときにいろいろな感性や考え方の人が同時にいて、最後にそこから第三の感覚が生まれてくるというのが一番好きなんだ。どうしても演劇って、演出家が頭の中でプランニングしたものを、みんなが探りながら従うっていう作り方が多いけど、どうもちょっと違うような気がする。ぎりぎりまで全然矛盾するいろいろな感性が共存することによって、その人のものでもない、でも、みんなのものが、ヒュッとできあがる。そういうのが好きなんだ。


更新日 2007/09/14

串田和美にとっての「演劇」

―― 去年の秋に内田紳一郎さんと二人で演った『グリム・グリム・グリム』なんかでも子どもと大人と笑う箇所が全然ちがいましたね。

串田 そう。子どもは自由だからね。意味を知ってから笑うんじゃないんだね。ただその子にとって可笑しいから笑うんだ。怖い時も笑うしね。その横で大人がしかめ面をして理屈を見つけようとしているのが可笑しかった。いやいや、それもまた素敵な反応ではあるんだけどさ。


更新日 2007/09/07

「グリム童話」の魅力

―― 串田さんの作品は、今回の「グリム」に限らず、どの作品も童話を読んだ後のような印象を持つんですよね。

串田 へー、そうなの。

―― 『ゴドーを待ちながら』にしても、『スカパン』にしても、『コーカサスの白墨の輪』にしても、もちろん登場人物は現実的なことを話しているけど、できあがった作品は、わりと童話っぽいなあって。

串田 そう言われれば、「そう見えるのかぁ」とも思うけど、本人は別に、「童話にしよう!」なんて思ってつくっているわけじゃないんだけどね。人によっていろんな風に感じてくれていいんだよ。このあいだは「歌舞伎も含めて串田さんの芝居は、いつも死の匂いがする」なんて言われて、「ふーん」と思ったばかりだしね。


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最終更新日 2007/11/10
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