建築屋さんのひとり言

舞台の大道具は客席から見ると立派に見えますが、裏から見るといわゆる“ハリボテ”。必要な部分しか作っていません。「松本のスタッフと一緒に芝居を作ろう!」と言って始めた2年前の『アルルの女』。大道具を担当したのは、松本で工務店を営む“杢好舎(もっこうしゃ)”の河住哲也さん。“大道具も家屋も木材で作っているところは一緒”…なんて簡単に話は進みません。当時のエピソードも交えながら、松本での日々について綴ってもらいます。
更新日 2007/12/29

ご縁があったら

先日、こんな事がありました。

古い民家の工事をさせていただいていると、お茶の時に座敷の壁を塗り直してほしいと施主様から言われました。

「前の工事の人、床の間の下がり壁の裏側を塗り忘れていったみたいで、昔から土壁ままなんですよ。そこも塗って下さい」と。


更新日 2007/12/17

いざ、舞台制作本番

いよいよ芸術館内での舞台制作が始まりました。

作業期間は4日間。仕込みに2日、ステージ組み立てに2日間です。

終日作業する大工がまず3人。夕方から応援で作業に加わる大工が数人。それから「何でも部隊」の床暖、解体、塗装屋さん、現場監督。声のかけられる建築仲間をどんどん投入していきます。

昼間の仕事を終えた仕事仲間がぞくぞくと集まってきました。集まった職方、全員舞台制作は初めて。何だか中学校の文化祭のようなムードです。


更新日 2007/11/29

ありえない注文

それから数日後。

「また造ってもらいたいものがあるんですけど」
「はい」
「荷車って造れますか?」
「は?」

昭和47年生まれの自分はリアカーくらいなら見たことはあるが、荷車となると時代劇かアルプスの少女のヤギが引いている物くらいしか頭に浮かばない。ましてや、車輪や車軸など分からない事だらけで、暖炉をつくることより難しかった。

それでも何とか形にして、稽古で使っているところを見ていると、舞台の内容や時代背景が なんとなく分かってくる。


更新日 2007/11/15

やってみるか!

はじめまして。この度、シアターパークに投稿させていただく事になりました。有限会社杢好舎の河住です。これからしばらくの間、どうぞ宜しくお願い致します。

ある日、長野へ来て以来お世話になっている方から「一緒に市民芸術館へ行ってほしい」というお誘いがありました。仔細の分からぬまま、芸術館に初めて足を踏み入れました。主ホールの裏側では黒づくめの人達が忙しそうに作業をしていて、まずホールの大きさと天井の高さに驚きました。

本業が建築屋の自分には何かすごく場違いな所に連れてこられたような気がしていると、舞台のチラシ、数枚のスケッチ、図面らしきものを手渡され、話を始める市民芸術館制作担当Ma氏。全身、黒づくめの姿に腰袋とセッタ履き、舞台大道具スタッフのMu氏。


連載記事一覧

最終更新日 2007/11/10
最終更新日 2007/12/15
最終更新日 2007/12/29
最終更新日 2007/11/26

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