芸術監督団

ゼネラルアートアドバイザー 石丸幹二

木ノ下裕一団長のもと、倉田翠さんと共に、この一年、「ひらいていく劇場」を目指してきました。

劇場は、発信の場であると同時に、人びとの交流の場としての役割を大きく担っています。
その意味で、市民の皆さまにさまざまな種を蒔くことから始めました。
が、まだまだ種蒔きの土壌を耕しているところもあります。

私個人は、音楽分野の企画・立案に携わっています。
0歳児からご高齢までが気楽に集える劇場に、との思いで作った、「はじめまして!」コンサートは、初回公演のアンケートのご意見を反映し、ヴァージョンアップを目指しつつ、今後も続けます!

また、松本のお店は水曜定休が多い、と小耳にはさみ、水曜日の夜にjazzyな「夜の大人のライブ」を。
こちらも、ゆくゆくは、ロビーでお酒も飲めるようにしたいですね。

皆さんとの交流は、劇場だけではありません。
芸術監督団は、飛び出す「移動玉手箱」になっていきます。
昨年、広大な松本市に点在するホールや施設を訪ねて回りました。
今後、私たちがパフォーマンスをする機会を持てるよう準備を進めます。

蒔いた種の成長を見守り、実らせる期間に入っていきます。
市民の皆さんとの時間がさらに深まるよう願っています。

プロフィール

写真:ゼネラルアートアドバイザー 石丸幹二
©Hiro Kimura

俳優、歌手。1965年、愛媛県生まれ。
東京音楽大学音楽学部器楽科にてサックスを、東京藝術大学音楽学部にて声楽を学ぶ。東京藝大在学中の1990年、ミュージカル『オペラ座の怪人』ラウル子爵役で劇団四季にてデビュー。看板俳優として活動を続け、2007年退団。以降、舞台のみならず、映像、音楽分野でも幅広く活動する。近年の主な作品: 舞台/ 「ラブ・ネバー・ダイ」「ライムライト」「ハリー・ポッターと呪いの子」「ジキル&ハイド」等。映像/ 音楽番組「題名のない音楽会」(司会)、情報番組「健康カプセル!ゲンキの時間」(司会)、映画「太陽とボレロ」(松本で撮影)、映画「ドラえもん」(吹替)、「仮面ライダー ガッチャード」「青天を衝け」「相棒」「半沢直樹」等。音楽/ オーケストラ・コンサート、クリスマス・ディナーショー等。まつもと市民芸術館では「空中キャバレー」や「兵士の物語」などの作品に参加のほか、ソロコンサートも開催している。