芸術監督団

芸術監督[舞踊部門] 倉田翠

「なんでもとりあえず3年やってみないとわからない」とよく言いますが、監督団として活動し出して3年目を迎える今、改めて芸術監督とは何だろうか、と考えています。
今年は1月にはじめて松本でソロダンス公演をさせていただきました。私はコンテンポラリーダンスというジャンルの中でも、かなり端くれにいると言いますか、簡単に言うとヘンテコな作家です。ソロを経て、芸術監督としての私ではなく、作家としての私を松本の皆様に知ってもらえたのではないかな、と思っています。ハラハラしましたが、安堵したような気持ちもあります。
木ノ下さん、石丸さんは、その私のヘンテコな部分を非常に肯定してくれます。自分はこういう人間なんだから、カッコつけず、力み過ぎず、私が出来ること、やりたいことをやっていくことが監督として必要なことなのではないか、と今は思えて来ています。
街にも慣れ、すっかり「ただいま」という感じになってきた松本。まだまだ知らないこともたくさんありますが、ここまで関わってくださった方々との出会いを大切に、またこれからの出会いを楽しみに、自分がここで出来ることを模索し、益々皆様に楽しんでいただける劇場になれるよう頑張りたいと思います。

プロフィール

写真:芸術監督[舞踊部門] 倉田翠

演出家、振付家、ダンサー、akakilike主宰。1987年、三重県生まれ。
3歳よりクラシックバレエ、モダンバレエを始める。京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)映像・舞台芸術学科を卒業後、京都を拠点に、演出家・振付家・ダンサーとして活動。作品ごとに自身や他者と向かい合い、そこに生じる事象を舞台構造を使ってフィクションとして立ち上がらせることで「ダンス」の可能性を探求している。2016年より、倉田翠とテクニカルスタッフのみの団体、akakilike(アカキライク)の主宰を務め、アクターとスタッフが対等な立ち位置で作品に関わる事を目指し活動。演出する作品の出演者はプロのダンサーや俳優だけでなく、一般市民、依存疾患者、オフィスワーカーなど、様々な立場の人が登場するなど、他に類のない舞台芸術作品を生み出している。令和5年度京都市芸術新人賞受賞。第18回日本ダンスフォーラム賞受賞。